上顎洞穿刺洗浄体験談

急性副鼻腔炎から完治までの8か月間の話

指先肉ごとスパっと切ったあとの治療

痛い話ついでに、指先をスライサーで肉ごと切り落としてしまった時の話も残そうと思う。指先を肉ごと切ってしまったのは、実は2回目である。

 

その2回目の話だが、その日の夜、キャベツをスライサーで千切りにしていたとき、右手の中指も一緒にスライスしてしまった。指先の膨らみは全部肉ごと排水溝へ。傷口は「U」の字のように凹んでおり、血だまりになっていた。スライスしたときに、力を入れていたせいか、削れるところは全部持っていってしまったようだった。

 

救急病院に着いてから

スライスしてしまったのが、よりにもよって、土曜の20時頃で、とにかく血が止まらない。押さえても関係なくあふれ出す血。部屋着だったため、着替えるのにも一苦労。「あぁ、これ縫うよな」と、心の中で「縫う」という単語がコダマする。

 

家族に病院へ連れて行ってもらった。救急だったが、ちょうど外科の先生がいたので、本当に助かった。とても腕のいい先生で、完治後は、言わなければわからないレベルにまで戻った。

 

病院についた途端、入口でコロナについて詳しく聞かれ、問診票の半分はコロナについてだった。しかも私は右利きだったため、看護師さんが全部書いてくれた。口頭で答えるということは、意外と恥ずかしいものだなと思ったが、いい経験にもなった。

 

診察室に通されるまで30分以上待った。ティッシュで押されていただけだったため、看護師さんが血が漏れてこないように先に応急処置をしてくれた。

 

診察室に入ってから

先生は、傷口を見て「血止まってないから、止めるために縫うね」と一言。突然心配になり、「麻酔はしっかり効きますか?」と変な質問をしてしまった。その時たまたま、麻酔が中途半端に効いた状態で治療したことを突然思い出してしまったからだ。

 

それから、ベットに横たわり麻酔をしてもらう。指の付根に2本打ち、効くように指をマッサージされる。「効いてきたかな?」と傷口周辺に針をさされる。激痛が走り、「痛いです」と慌てて答える。傷口の近くにも1本打ったが、これが中途半端に効いてしまい、ひと針目で激痛が走り、「痛いです!」と大慌てな自分。痛いことよりも、麻酔が効いていないことに怖くなった。

 

麻酔の量を増やそうということになり、もう一本どこか傷口に近いところに打ってくれたようで、それからは痛くなくなった。変な汗が出てしまい、一点を見つめ過ぎたせいか、「大丈夫か?」と何度か聞かれた。その後包帯をしてもらい、お会計をして家に帰った。血は3日くらいで完全に止まった。

 

麻酔が切れた後

縫ってから1時間後くらいに麻酔が切れたが、我慢はできた。その日の深夜に痛みが増してきて眠れなくなったので、鎮痛剤を飲んでまた眠りについた。2時間後にまた痛みで目が覚め、そこからは起きていた。

 

縫った次の日

次の日(日曜日)に当番医の先生に診てもらいなさいということだったので、朝早くに病院まで行った。ガーゼが傷口に張り付いていたのに、看護師さんが激しく剥がしてきたせいか、とても痛かった。手ごたえがあったのか、「すみません」と言われた。「バリバリという手ごたえ自分もあったよ!」と答えたくなったがやめておいた。

 

張り付くと可哀そうだからと、ガーゼの前に小さく切ったラップのようなものを傷口にかぶせてくれた。そのおかげか、次の消毒の時は全然痛くなかった。しかし、治るのかと心配になるくらい皮膚がふやけていた。それから、抜糸まで1日置きくらいのペースで整形外科に通った。

 

通院中に言われたこと

「これは抜糸したら傷口が開くと思う」と初日に言われ、ショックだったが、自分でもそうだなと思う傷だったので、納得してしまった。嫌だけど自分がやってしまったことなので、自分で責任を負うしかないのだ。

 

あまりにもガーゼが傷口にくっつくので、自分で取る?と看護師さんが聞いてくれたおかげで、通院中、心がとても楽になった。大げさかもしれないが、本当に傷口にがっつりガーゼがくっつくのだ。

 

抜糸の日

2週間で抜糸をしようということになり、前回(1回目)指先を切り落としたことを思い出した。母から「抜糸は一番痛くない!指先の麻酔の方が断然痛い!」と聞いていたので、楽な気持ちで病院へ行ってしまったのだ。

 

結果的に、私の中で一番痛かったのは抜糸だった。あの焼けつくような痛みがどうしてもだめだ。1回目の時の先生は、抜糸直前に「ちょっと痛いかもな。指先だしな。」と一言。その時は、「まぁそうかもな」くらいにしか思わなかった。

 

家から近かったという理由だけで、2回目の今回は違う病院へ行った。時間が経っているせいか、傷口を引っ張りながら糸を抜くわけである。イタイイタイと言ったら、「本当に痛いのか?」と聞かれた。本当に痛かった。痛かったがよかったこともあった。幸いにも、傷口はしっかりふさがっていたのである。

 

 

半年経っても、指先の感覚はおかしいままだが、見た目はわからないほどにまで治った。とてもありがたいことだ。皆さん!指先は気を付けて!