上顎洞穿刺洗浄体験談

急性副鼻腔炎から完治までの8か月間の話

上顎洞穿刺洗浄

1年前に、8か月かけて「副鼻腔炎」を治療した話。

※個人が思ったことを書いたので、以下は感想のような日記になります。

 

原因について

急性副鼻腔炎だと診断された数日後、歯も痛み出し激痛を伴ったため、歯科にも行った。耳鼻科で「歯に原因がある可能性もあるから、診てもらった方がいい」と言われたため、そのことを歯科医に伝えたが、原因は歯にはないということだった。総合病院でCTも撮ったが、わからないということで、結局、原因は不明。そんなことある?と心の中で叫んでしまった。

 

急性副鼻腔炎だと診断されるまで

お正月が過ぎて数日後、左目の周辺を中心に、顔の左側全部がいきなり激痛に襲われた。その前に風邪をひいていたとか、鼻水が緑色だったとか、そういう症状は一切なし。いきなり「顔の激痛と熱」が症状として出た。痛みが出た時に、体がだるかったので熱を計ってみると、39℃ある。インフルエンザかもしれないと思い、慌てて内科へ。

 

内科へ行くと、インフルエンザかもしれないからと別室へ通された。とにかく頭と顔が痛い。熱のせいかガタガタ震えまでくる。診察室に通され、症状を全て伝え終わったら、インフルエンザの検査をしようということになった。インフルエンザの検査は痛いと言えば痛いが、それどころじゃないくらい顔が痛い。

 

結果は、インフルエンザは陰性。薬をもらったが、全く聞かない。3日後また同じ病院へ行くと、うちだと見れないから耳鼻科へ行ってくれと言われ、耳鼻科へ行くことになった。

 

耳鼻科で診てもらったところ、「急性副鼻腔炎」だと言われた。そこでもらった、急性期に使う抗生物質が1回で効き、痛みともおさらばできた。

 

今考えると、この数日は、激痛は全く引かず、何の病気かわからなかったわけで、本当に辛かった。急性副鼻腔炎になると、眠ることができないほどの激痛を伴うということを知った。眠れても痛みで目が覚めるわけで、いろんな意味で本当に疲れた。

 

診断から数か月の投薬生活

だいたいは薬で治るということを先生から聞いた。もちろん自分の体のことなので、素人ではあるが、自分でもいろいろ調べた。とりあえず1週間薬を飲んでみてくれということだった。急性期の抗生物質のおかげで、飲んでからは一度も激痛はなかった。

 

膿を出す薬も一緒に処方されたわけだが、ここまで、鼻水もなく、鼻に違和感はなかった。一度も膿らしきものが排出されなかったわけで、本当に膿なんか溜まっているのかなと思ったほどだ。実際、レントゲン写真では、目の周りまで膿が回ってしまっている状況だった。

 

夕飯の後、膿を出す薬を飲んでみると数十分で、汚水をドブに流すように、勢いよく「ジューウウーー」という音とともに鼻からいきなり膿が流れ出した。においはものすごいくさい。これは間違いなく副鼻腔炎だと体感した瞬間だった。

 

そして数か月、投薬のみで様子を見ていたが、膿が出にくい(完治しづらい)状況だと判断され、CTを撮ってから「上顎洞穿刺洗浄」をしようということになった。もし、上顎洞穿刺洗浄で完治しないとなると手術になるかもしれないと、この時点で言われた。

 

上顎洞穿刺洗浄当日

 

私が診てもらった耳鼻科は、昔からある個人病院で、予約制で上顎洞穿刺洗浄を行っていた。予約の紙に「小手術」と書いてあるのを見て、とても怖くなった。痛いかどうか先生に聞いたところ「怖い怖い言う人は、注射の針もだめだからね!」ときっぱり。

 

私は注射は大丈夫だが、やったことがないことには必要以上に恐怖を感じてしまって何度も聞いてしまった。看護師さんは笑ってくれていたが、いい歳してごめんなさいと言いながら何度も聞いてしまった。

 

結果的に

 

痛くないから、早くやった方がよかった

 

今思い返すと、何が痛かったって、最初の急性期の顔面痛だけ。顔を中心に全身症状が出ていたわけで、治療前が一番つらかった。顔面痛の痛みが10点満点中10点だとすると、上顎洞穿刺洗浄は2点くらい。あくまでも個人的に感じたことなので、10点の人もいるかもしれない。

 

正直、痛みよりも、恐怖が勝っていた。それに拍車をかけるように、当日待合い室で、子供が「ぎゃあああああーーーーーたすけて~~~~」と叫んでいたのが、本当に怖かった。恐怖倍増。

 

実際に診察室に通され、表面麻酔のため、麻酔薬をしみこませたガーゼでぐりぐりされた。麻酔が効いているか不安だったが、その後本格的な麻酔をされ(※痛くない)、とうとうネットで検索すると出てくる太い針がついた器具が出てきた。

 

「針が骨を貫通する音が、忘れられないくらい痛くて怖い」と書いている人のブログを見てしまったいたせいか、白目むきそうな精神状態(笑)

 

実際、骨を貫通するときは、「ミシミシミシ」という小さな体に感じる音くらいで痛みなんか全くなかった。怖いのは、生理食塩水の準備をしているときに、鼻からぶら下がっていた器具が怖かった。ちなみに痛みはない。

 

血液検査の注射が大丈夫な人は大丈夫ではないかなというくらいな痛みしか感じなかった。痛みを感じたのは最初の麻酔と生理食塩水を入れる時の圧力による痛みくらいで、痛いとは言えないくらいの痛みだった。

 

もしかしたら、先生が上手かったのかもしれないし、その時の体調や偶然でいろんなことが変わるかもしれないので、あまり声を大にして言えないが、

 

痛くなかったが怖かった

 

その後、洗浄で出したものを検査をしたが、異常はなかった。元々鼻血を出したこともなかったし、鼻は健康なんだなと勝手に思っていたが、「膿が本来出てくる穴の通りが悪いみたいだから、風邪をひいたら、早く来なさいね」と先生に念を押された。

 

8か月の間に、花粉症、風邪(声帯炎・咽頭炎)にもなったが、先生のおかげでひどいことにならずにすんだ。早めに花粉症だと伝えたため、早くから薬を飲み、ひどい症状が出ずに済んだ。

 

上顎洞穿刺洗浄をやりたくないという私を尊重して何か月も様子を見てくれた先生に本当に感謝しかない。その後は一度も副鼻腔炎のような症状はなく過ごせている。風邪には気をつけたい。

指先肉ごとスパっと切ったあとの治療

痛い話ついでに、指先をスライサーで肉ごと切り落としてしまった時の話も残そうと思う。指先を肉ごと切ってしまったのは、実は2回目である。

 

その2回目の話だが、その日の夜、キャベツをスライサーで千切りにしていたとき、右手の中指も一緒にスライスしてしまった。指先の膨らみは全部肉ごと排水溝へ。傷口は「U」の字のように凹んでおり、血だまりになっていた。スライスしたときに、力を入れていたせいか、削れるところは全部持っていってしまったようだった。

 

救急病院に着いてから

スライスしてしまったのが、よりにもよって、土曜の20時頃で、とにかく血が止まらない。押さえても関係なくあふれ出す血。部屋着だったため、着替えるのにも一苦労。「あぁ、これ縫うよな」と、心の中で「縫う」という単語がコダマする。

 

家族に病院へ連れて行ってもらった。救急だったが、ちょうど外科の先生がいたので、本当に助かった。とても腕のいい先生で、完治後は、言わなければわからないレベルにまで戻った。

 

病院についた途端、入口でコロナについて詳しく聞かれ、問診票の半分はコロナについてだった。しかも私は右利きだったため、看護師さんが全部書いてくれた。口頭で答えるということは、意外と恥ずかしいものだなと思ったが、いい経験にもなった。

 

診察室に通されるまで30分以上待った。ティッシュで押されていただけだったため、看護師さんが血が漏れてこないように先に応急処置をしてくれた。

 

診察室に入ってから

先生は、傷口を見て「血止まってないから、止めるために縫うね」と一言。突然心配になり、「麻酔はしっかり効きますか?」と変な質問をしてしまった。その時たまたま、麻酔が中途半端に効いた状態で治療したことを突然思い出してしまったからだ。

 

それから、ベットに横たわり麻酔をしてもらう。指の付根に2本打ち、効くように指をマッサージされる。「効いてきたかな?」と傷口周辺に針をさされる。激痛が走り、「痛いです」と慌てて答える。傷口の近くにも1本打ったが、これが中途半端に効いてしまい、ひと針目で激痛が走り、「痛いです!」と大慌てな自分。痛いことよりも、麻酔が効いていないことに怖くなった。

 

麻酔の量を増やそうということになり、もう一本どこか傷口に近いところに打ってくれたようで、それからは痛くなくなった。変な汗が出てしまい、一点を見つめ過ぎたせいか、「大丈夫か?」と何度か聞かれた。その後包帯をしてもらい、お会計をして家に帰った。血は3日くらいで完全に止まった。

 

麻酔が切れた後

縫ってから1時間後くらいに麻酔が切れたが、我慢はできた。その日の深夜に痛みが増してきて眠れなくなったので、鎮痛剤を飲んでまた眠りについた。2時間後にまた痛みで目が覚め、そこからは起きていた。

 

縫った次の日

次の日(日曜日)に当番医の先生に診てもらいなさいということだったので、朝早くに病院まで行った。ガーゼが傷口に張り付いていたのに、看護師さんが激しく剥がしてきたせいか、とても痛かった。手ごたえがあったのか、「すみません」と言われた。「バリバリという手ごたえ自分もあったよ!」と答えたくなったがやめておいた。

 

張り付くと可哀そうだからと、ガーゼの前に小さく切ったラップのようなものを傷口にかぶせてくれた。そのおかげか、次の消毒の時は全然痛くなかった。しかし、治るのかと心配になるくらい皮膚がふやけていた。それから、抜糸まで1日置きくらいのペースで整形外科に通った。

 

通院中に言われたこと

「これは抜糸したら傷口が開くと思う」と初日に言われ、ショックだったが、自分でもそうだなと思う傷だったので、納得してしまった。嫌だけど自分がやってしまったことなので、自分で責任を負うしかないのだ。

 

あまりにもガーゼが傷口にくっつくので、自分で取る?と看護師さんが聞いてくれたおかげで、通院中、心がとても楽になった。大げさかもしれないが、本当に傷口にがっつりガーゼがくっつくのだ。

 

抜糸の日

2週間で抜糸をしようということになり、前回(1回目)指先を切り落としたことを思い出した。母から「抜糸は一番痛くない!指先の麻酔の方が断然痛い!」と聞いていたので、楽な気持ちで病院へ行ってしまったのだ。

 

結果的に、私の中で一番痛かったのは抜糸だった。あの焼けつくような痛みがどうしてもだめだ。1回目の時の先生は、抜糸直前に「ちょっと痛いかもな。指先だしな。」と一言。その時は、「まぁそうかもな」くらいにしか思わなかった。

 

家から近かったという理由だけで、2回目の今回は違う病院へ行った。時間が経っているせいか、傷口を引っ張りながら糸を抜くわけである。イタイイタイと言ったら、「本当に痛いのか?」と聞かれた。本当に痛かった。痛かったがよかったこともあった。幸いにも、傷口はしっかりふさがっていたのである。

 

 

半年経っても、指先の感覚はおかしいままだが、見た目はわからないほどにまで治った。とてもありがたいことだ。皆さん!指先は気を付けて!